＃05　おまけ、みたいなモノとして。

「そんなの売れると思ってんのか!!」

クリエイティブという、なんとなく非営利的なニュアンスを感じさせながら、
それでも建前と本音をバランスよく保ちつつ、
営利も追求するのが、映像メーカーという企業の、あるべき姿だと思ってます。

悲しい性ではなく、そうあるべき姿だと思ってます。

そして、そんな考えのもと、
幾度となく、歴代の社員監督たちに、この言葉を発してきました。

ただ…、ですね、

もう、わかったよ、しつけえよ

って言われるかもしれませんが、10周年なんですね。
で、それを記念してなんていう、
我田引水きわまりないボックスを発売しちゃおうっていう企画なんですね。

だから本当に、
これは、このボックスの値段の一部としてカウントせずに、
ワープの善意というか、おまけ、として考えて欲しいんですけど、
ウチじゃ絶対に発売しないであろう、撮り下ろし作品も入れさせていただきました。

もちろん、一部のマニアの方々には、とっても喜ばれるものかもしれませんが、
普段、ワープを好んで見ていただいている方々には、ちょっと、

味が、濃すぎる。

ような気がするんです。

ただ、構想期間も、撮影期間も、ナマイキすぎるくらい長いですし、
暇つぶしに…とか、何かをしながら…とか
どんな方にも、何らかの状況においては、楽しんでいただけるようにしよう、
という意気込みで、誠心誠意作らせていただきました。

ちなみに、今回の素材、ぜんぶ揃えるまでに、1年7ヶ月かかっちゃいました。

で、内容なんですが、ビンタです。

女性が、男性に行う、ビンタです。

実体験で、イヤな思い出がある方、すいません、あの加減をしらないビンタです。

それを、出演してもらってる女優さんたちに、
実生活で、本当に、最近むかついた事を思い出してもらいながら、
怒りを声にだしてブチまけてもらいつつ、ビンタ。

これが、ただひたすら、100人分

という内容です。

世論でも話題にされるような、まっとうなご意見でのビンタから、

えっ、その理由で殴るのはちょっと乱暴すぎなんじゃ…

という理不尽きわまりないビンタまで、とにかく100発入れました。

しかも、それだけじゃツマラナイので、
ただでさえ「加減をしらないビンタ」をさらに細分化して、

比較的思いやりのある、初級編
ちょっぴり仕事を忘れてる、中級編
殴り慣れてる、上級編
鼓膜がヤバい、エキスパート編

の4パート構成で収録しています。

特に、エキスパート編が見ものなんですが、
中でも、風間ゆみさんの、頼んでもいない往復ビンタが、個人的にはツボでした。

で、もちろん、これだけでもよかったんですが、
やっぱり、どうしても、普段からの習性がはたらいちゃって、

適度な、味加減のもの

も入れて、お口直ししてもらわないと、申し訳ないなぁっていう思いがありまして、
ビンタとは別に、れもんとくるすの撮り下ろしも入れてみました。

こうして、100人＋2人の、おまけみたいなものを作ったわけですが、

怒りビンタと癒しフェラ

っていうタイトルにしてみました。

ちなみに、サブタイトルは、

マジビンタ100連発＆れもんとくるすのパイズリフェラ

です。

例によって、いつもの調子で、抜ける素材も入れてみたりしたりして、
大変、往生際が悪いんですが、僕らの中では精一杯、

売れるはずのないモノを、バカ丁寧につくる

という行為に真摯に向き合いながら作らせてもらったつもりなんで、
どうか、おまけだと思って、チラ見だけでもしれもらえたら、嬉しいです。