
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
#02 歴史にリスペクトする。
くどいようですが、2008年12月で、ワープは10周年を迎えます。
その間、1300を超える、さまざまなタイトルを制作してきましたが、
10年間かわらず、首尾一貫して唱えられてきた合言葉、それが、
やっぱりワープはちがうなぁ、って言わせたい。
でした。
お客様に「まっ、こんなもんでしょ」と妥協してもらいながら
及第点の満足を味わってもらうアイデアや映像じゃなく、
かといって、ハミだすような突飛な内容でごまかすんでもなく、
丁寧な斬新さや、新鮮なマンネリをつむぎあわせることで
また、やってるよ、ワープが。
って、《なんだかんだで、みんなから愛されちゃう奴》みたいな存在として
ワクワクされたり、期待されたりするようなモノを、
おおげさにいえば、作品として発売するっていうより、企画として提案する
くらいの気持ちでのぞもうっていう意味として。
で、実際、意外とマジメに、1本、1本、作ってきたつもりで…した。
ただ、ですね…。
ここ数年、ちょくちょく考えることがありまして、それは、
おまえら、シリーズもの作らなすぎじゃね?
ってことなんです。
いや、もちろん、《新しいものを、次々と》っていう精神で
ものづくりすることは素晴らしいことだし、
売れないモノ=受け入れなれないモノ=満足感の低いモノとして考えれば、
そんなものは、2度とつくるべきじゃないんでしょうけど、
ウチの制作の奴ら、売れたモノもつくらないんですよ。
ワープの商品を買っていただいてる方なら
なんとなくお分かりになると思うんですけど、
アレって、続編つくんないのかなぁ?
っていう作品、多すぎませんか?
で、そんな中、いちばん困ってる人間、いわゆる被害者なのが、
売れるはずのモノを、なかなか作ってくれない社員
を雇っている経営者
つまり、僕です。
で、そのボンクラどもが、
「だって《新しいものを、次々と》ですよね、社長」
と、こうくるわけです。
ただ、売れるとか売れないとか、商売的なことは別にして、
温故知新なんていうつもりもないですけど、
もしかして忘れてるかもしれない、昔のモノの良質なエキス
ってあるような気がするんです。
で、そういうモノを思い出したり、気づいたりしながら
現在のアイデアと融合させるっていうのも、
11年目からは、アリなんじゃないかと思っていたので
はは~ん、了解、了解。
今のお前らじゃ、昔のワープみたいなモノは作れないってことだな
と挑発したら、これがいわゆるコウカテキメンで、
その結果が、12月リリースのリメイクラインナップになったんです。
もちろん、全部が全部を、ワープ現役生だけでつくるのも心もとなかったので
独立以来、初のワープ凱旋となる黒澤あららや、KINGDOM、K*WESTらにも
手伝ってもらい、「痴」女優やら、巨乳マンションやらの
昔のなつかしいタイトルを久しぶりに作らせてもらいました。
とまぁ、こういう、なんか楽しい作業をしていると、
10周年の記念に、ちょっと悪ノリしてみっか、って気になるもんなんです。
ただ、悪ノリって、多少、手間と暇とお金がかかるんですけど、
僕らメーカーって、流通的な問題で、そんなにお金はかけられないんです。
もっというと、僕らはお金かけてもいいんですけど、
希望小売価格っていう、いわゆる定価とか、
お店に買っていただく際の卸値とかは、高くしづらいんです。
だから、その枠の中で《悪ノリ》しようと思ったら、せいぜい、
10枚組で¥2980
くらいが限界なんですね。
でも、それじゃあ、
やっぱりワープはちがうなぁ
じゃないじゃないですか。
なんで今回は、売れなくてもいい、を前提に、
メチャクチャやらせてもらいました。
後で言うのが逆に恐いんで、はじめに言っちゃいます、¥39,800もします。
はっきり言って、暴挙です。
お客様にとっても、お店にとっても、第一印象は悪いシロモノのはずなんです。
でも、そこでツマラナイもの提案しちゃったら、
いちばん最悪になるのはワープなんだぞ、って言い聞かせながら作ったものなんで、
どうか、外見だけで、判断しないでください。
詳しくは、明日からご説明します。が、
ちなみに先に言っとくと、
早送りしないで見た場合、ぜ~んぶ観賞しおわるまでに、
約1週間かかるシロモノです。